【マンガレビュー】ミステリと言う勿れ(田村由美)

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面白いマンガ見つけた。『ミステリと言う勿れ』(田村由美)です。

田村由美さんといえば、BASARAや7SEEDとかアドベンジャーものを描いている少女漫画の大御所です。

わたしは子供の頃から田村由美さんのマンガは好きでわりと読んでいます。

最近知ったんですが『ミステリと言う勿れ』っていうマンガがあって、今は2巻まで出ています。(2018年7月現在)

これは、めちゃ記憶力がよく思考のおもしろい大学生がトラブルに巻き込まれて、なんとなく解決しちゃうというストーリー。

この思考が面白いというところがポイントです。田村由美さんは今までのマンガでも、結構ぐっさりえぐるような指摘をマンガを通して表現しているんです

『ミステリと言う勿れ』ではそれがキレッキレです。

頭の中で、これなんかおかしい、そういうことじゃないんだよ!って思うことでも、『これ』とか『そういうこと』がうまく言語化できないことってよくあるんです。

それを小気味よくおもしろい大学生が言ってくれて、今までのモヤモヤが晴れたと言うか、楽しくなってしまうマンガでした。

例えば、

・会社で上司とか取引先相手に対して、相手に配慮するとか思考や気持ちを先回りして対応するとか、そういう事できるスキルがあるのに、なぜ家族や部下に対してできないんですか?

・いじめは、いじめられている側を隔離するのではなく、いじめをする側が病的であるからそれに対する適切な対応をしなければならない。海外ではそうしている。

・海外では子育ては父親の権利だから子供のイベントには積極的に行くけれど、日本の男性は義務だと考える。だから子供のために休む場合は、奥さんが怖いからだと解釈する。

こんな感じです。これアニメじゃなくてドラマとかになってみんなに見てもらいたい。笑

なぜそういう考えになるのか、なにが問題なのか、すごくわかりやすくえぐってくれているので、読んでいてとてもおもしろいです。

変だな、なんだそれ?って思うことはあっても、それが具体的になぜそう思うのか言語化できないことが本当にあります。

言語化する能力ってすごいと思うし、身につけたい。これを読んで、どうしたらこういうふうに考えられるのか、考えさせられました。笑

なかなかおもしろいので、ぜひ読んでみてください。

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