アメリカンフットボールと脳の病気との因果関係を証明した実在の医師の話。その実在の医師をウィル・スミスが演じる。ちょっと古い映画だけれど、これはとてもいい映画だと思う。もっと早く観とけばよかった。
ウィル・スミスって書いてあるけれど、ウィル・スミスどこにいるの?って最初探しましたよ。ウィル・スミス太った?(笑)年取ったね(笑)話が進むごとに、あ、ウィル・スミスだ、と確信しましたけど。(笑)
演技もとてもよかったし、ストーリーはすばらしい。時代背景や、人種問題、いろんな問題をわたしたちに伝えてくれます。
強烈にぶつかりあうスポーツでは、脳の構造があまりに無防備すぎて脳を守れていない。と聞いて、わたしちょっとビビりました。なぜなら、よく頭ぶつけるんですよ。しかもかなり強く。怖いなー…って思ってみていたら、何万回も衝撃を受け続けるから、とあったので、ちょっとほっとしました。
さすがに、何万回も頭ぶつけてることはないでしょ!わたし!と。
でもぶつかっていいことなんかひとつもないので、用心したいと思います。
病に冒された選手たちは何もかもがうまく行かず、暴力的になったり、自分で自分をコントロールできない。すべて、壊れていく。脳の病気だと思わない状態では、周りの人たちは誰も彼らを受け入れない。どうしていいかわからないから。
そして、NFLなど大きな権力を持った大きな組織からの弾圧。これって昔の話じゃなくて、ごく最近の話だと思うとぞっとする。どこかに都合の悪い真実は、そのどこかから強い攻撃を受ける。
昔も今も関係なくある話なんだろうと思います。しかもこの脳の問題、完全スッキリ解決済み!っていう話じゃないのが、また怖い。
人間て、どうしてどこの場所でもいつの時代でも、醜いものと美しいものがいるのだろう。そして醜いものはいつでもどこでも権力も組織も大きい。
ウィル・スミス、とてもいい俳優になったなぁと思いました。これ超いい映画です。